コラム
社員コラム2017.8.3(投稿日)
インスタ映えでオトメゴコロを掴め!

 

インスタ映えするかどうかで商品が売れる時代。

化粧品も例外ではない。

デジタル世代(10代後半~30代前半)を取り込むために、

ツイッター、インスタグラムといったSNSを活用する化粧品ブランドが

ここ数年で増えてきた。

 

化粧品はもともとカラー展開などもあり、

ビジュアル的にも凝ったものが多いので、インスタ映えしやすい。

また、人々の消費行動に影響を与えるインフルエンサーにとっても

商品やブランドの世界観が表現されているものは、

ついつい投稿したくなるようだ。

 

ビジュアル的なインパクトや著名人の投稿によりSNSで拡散された商品が、

たとえそれが数年前に発売されたものであっても、

突然、爆発的ヒットを記録したケースもある。

百貨店ブランドは、こうしたSNSを活用する取り組みによって

足を運ぶようになったデジタル世代を、

カウンセリング力をもって顧客化する流れを強めつつある。

 

では、化粧品通販はどうだろうか?

 

例えば、ECサイトで成長してきたETVOS。

ブランド主催のインスタ掲載キャンペーンも行なわれているが、

パッケージやビジュアルの世界観が確立されているため、

デジタル世代やインフルエンサーが

自主的に投稿しているケースが多いように思う。

ETVOS公式インスタグラムも

ただ広告用に撮影した写真を使いまわしているのではなく

ブランドイメージを損なわず、かつ商品が魅力的に見えるように

「この商品を使ってみたい」と思わせる工夫がなされている。

フォロワーやいいね!の数が多いのもうなずける仕上がりだ。

 

赤いボトルがスタイリッシュなディセンシアでは

商品リニューアルをしたときに、

インフルエンサーを集めたイベントを行なった。

商品の説明を行なったり、実際に試してもらったりするのはもちろんのこと、

参加者が写真を撮影しやすいように、商品の展示スペースを設置。

インスタへの投稿を促したようだ。

また、商品のテーマカラーである赤いアイテムか

リニューアルした商品を撮影しハッシュタグをつけて投稿すると

プレゼントが当たるキャンペーンも開催。

リニューアルを盛り上げた。

色に加えてパッケージでももっとユニークさや個性をアピールすれば

今後もインスタが賑わっていくに違いない。

 

インスタ映えするか?はパッケージには極力予算を割かずに

材料や低価格で勝負してきた化粧品通販には、なかなか難しいかもしれない。

化粧品は効果実感が得られるかどうかが一番だが

オトメゴコロを掴むためにも

シンプルパッケージの時代はもう終わり!と方向性を変えるか

シンプルながらもブランドの世界観をきちんと演出していくか

改めて見直す必要性が出てきたと感じる。

 

また、自社でインスタやツイッターを定期的に更新していくのは

なかなか手間がかかる。

大手ならまだしも少人数の会社だと、

取り組んだはいいが徐々に更新されなくなるケースを度々見てきた。

インスタでも動画の需要が増えてきて、商品説明などがしやすくなっている今、

社内体制などを調整しつつ、

有効に活用していく手段を考える必要があるのではないだろうか。

                          (T・T)

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